M&Aにおいて、売手企業にマッチする買手企業候補を探し交渉開始に導くソーシング業務を担当しています。作業の出発点となるのは、コンサルタントから受け取る、M&Aを希望される売手企業様の情報です。ご要望を踏まえ、業種・事業内容・規模・エリアなどを考慮し、当社独自のデータベースや外部の調査データなどを用いて情報を収集し、候補先となる条件を満たす企業のリストを作成。その後、手紙や電話を用いて一社一社アプローチします。日本でM&Aの意義はまだ十分理解されているとはいえず、営業電話と間違えられ開口一番断られたり、まったく良い反応をいただけないことも頻繁にあります。それでも、誠意を込めて粘り強くアプローチを重ねる中で、一定数の企業様が関心を示してくださいます。「売手企業について詳しく話が聞きたい」となったら、コンサルタントに託し、私の担当業務は完了です。
私が選択しているフレックス勤務時間帯は、基本8時30分~18時です。コンサルタントの方々から依頼される複数の案件が同時進行しており、進捗に応じてリスト作成と更新、それぞれへのアプローチに日々の時間を割り振ります。特に売手企業様の事業の特殊性が高い場合などは、交渉開始まで工夫と月日を要しますが、時間をかけた案件ほど、のちにM&A成立の知らせを受けた時の喜びは深いものがあります。
大学卒業後、大手の証券会社で金融商品のセールスに携わっていました。「自分の仕事は十分お客様の役に立てているのか?」という問いが、頭の片隅に引っかかっていました。法人営業では、中小企業の経営者の方々と接する機会が多くあります。そこで聞こえてくるのは「事業を譲りたいが後継者がいない」「コロナで不振に陥った事業を建て直したい」などのお悩みでした。先方の事情を知るにつれ、こちらの売りたい商品を売るよりは、真にお客様のニーズを満たすサービスを提供したい、と考えるようになりました。
当社のことは、転職を考える中、人材企業の紹介で知りました。M&Aは、大企業だけが行うものでなく、地域の中小企業の悩みを解消し、その可能性を引き出して企業再生に導くにも有効な手段であって、そこに力を入れてきた会社なのだ、と。それは、まさに私が望んでいた、お客様のお役に立てる仕事でした。すぐに応募し、社長面接を受けるなか、期待は「ここで働きたい」という強い思いに変わりました。
意欲を持って入社したものの、M&A業務に不可欠な、企業の現状と価値を見極めるプロセスについては初心者。先輩社員の指導のもと、決算書などのデータをどう判断すればいいか学びました。現在は、ソーシング専業スタッフとして、上記の仕事のほか、コンサルタント初心者が訓練の一環としてソーシングに従事する際には指導もします。
当社の仕事をとおして成長できたのは、責任を持って自分で判断し、主体的に動く経験をたくさん積めたこと。これは成長途上の小規模企業で、一人ひとりの主体的判断を重んじ、提案もしやすい社風だからこそで、大企業ではなかなかできない体験です。
現在の“野望”は、一人でも多くの方々に当社のM&Aを理解していただき、一件でも多くのお客様のお役に立つこと。証券経験者としてIPOには憧れますし、その実現に立ち会いたいと願っています。
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